熊乃前、一歩前へ

熊乃前、一歩前へ - ブランディング/デザイン経営支援 株式会社熊乃前鋼材/Branding, Vision Design, Web, Photography

ARAMA Inc.のブランディング/デザイン経営支援の事例「熊乃前鋼材プロジェクト」をご紹介します。東京荒川区、埼玉県八潮市を拠点に一般鋼板加工と販売を行う株式会社熊乃前鋼材。昨年8月より本プロジェクトがスタートしました。

https://www.kumanomae.co.jp/

スタッフ写真

【課題】
①社内課題
・職人の高齢化
・3Kに対するイメージを払拭する
・DX化
・新規事業への挑戦
・企画開発部の役割と必要性を社内に浸透させる
・ステークホルダーに対する信頼性と認知度向上
・5年後、10年後を見据えた企業としての役割を果たす

②社会課題
・製造業の人材不足
・事業承継
・コロナと円安
・3K
・企画実行力に必要なプロデューサー不足

③本質課題
新部署、新規事業における明確な課題、ビジョン、アクションプランが整理されていない。そのため、企画開発部の役割と必要性が、社内に理解されていない。組織変革を起こしているものの社内に浸透していない。

【未来】
④隠れニーズ
・女性でも、モノづくりや力仕事に興味がある
・新しい挑戦や、取り組みを行っている中小企業の製造現場を知りたい
・中小企業で新規企画開発を実現したい

⑤ビジョン
先方が「熊乃前、一歩前へ」という素晴らしいスローガンを考えた。これはブランドコンセプトに通じる。今までにない中小企業の製造業の新しいカタチ。製造業における中小企業の模範、リーダー的な存在になる。

⑥プロジェクトゴール
・今の時代(DX化)に即した形でブランドを再構築する
・熊乃前鋼材の5年10年先の見える化。モノ、ヒト、コト、イミ、トキ、エモに繋げる
・熊乃前鋼材の社会的位置付けや全体像、構造が見えるようになっていること
・ビジュアル化されていること
・モバイル対応(レスポンシブ対応)されていること
・ニュース記事やイベント情報など、社内で更新できるシステム(CMS化)を導入する

【実現案】
⑦コンセプト
「熊乃前、一歩前へ」のブランドコンセプトの元、熊乃前鋼材の礎である、モノづくり部署(営業部・生産管理部)の業務を世にPRしていきたい。そのためには新規企画を通じたアクションが必要である。企画開発部では、社内外の各種イベント、インナーブランディングにおける自社ブランドツール開発、D2C向け新商品の開発、産学連携、コラボレーションなど通じて、「モノづくり」から「モノコトづくり」を行っていく。また社員一人ひとりの人柄がとても魅力的。従業員を大切にする精神が根付いている。「ヒトづくり、組織づくり」をPRすると、熊乃前鋼材の魅力が倍増する。これらを全て考慮し、熊乃前鋼材事業や魅力をホームページ制作を通じて整理し、見える化(ビジュアル化)し、新たなアクション(活動)へと繋げて行く。

⑧アクションプラン
・コーポレートサイトをリニューアルを1年掛けて行う
・公開後は企画開発部のアクション(活動)を実行し、サイト上で発信していく

◉コーポレートサイトリニュアールの目的
・リブランディング(組織価値向上、認知向上)
・組織変革へのステップ(企画開発部・総務部・人事部の強化)
・採用強化(製造部門の担い手および、新規事業への新たな採用強化)

⑨開発方針と実行スキーム
・常に利用者視点を意識した設計・開発を実施する
・開発に際し、CMSに「WordPress」を使用する
・設計変更管理は、熊乃前鋼材様に設計書(ワイヤーフレームなど)をご承認頂いた後から実施する

【オープンイノベーション】
城北信用金庫のコミュニティー(COSA ON Online)で繋がったメンバー同士なので、このリニューアルプロジェクトはメンバー内で実現したい。実装は同じメンバーの株式会社ビットツーバイトに依頼。この目的は、中小企業におけるオープンイノベーションの可能性を探るところにある。

コーポレートサイト PC
コーポレートサイト PC
コーポレートサイト スマホ

ビジュアルデザインでは、先方からいわゆる鋼材会社のホームページではなく、そのイメージを払拭したいとご要望があった。このお考えは、先進的で独自性が出しやすく、こちらがご提示した企画案やデザインイメージともマッチしていた。濃い藍色をベースとしたコーポレートカラーは、共立女子大学の宮武教授とコラボレーション企画のお話した際、「褐色=勝色」という伝統色で縁起が良いということを伺った。サイト全面的に褐色をベースにデザインを検討。

Color
TypeFace
TypeFace

タイプフェイスは、Webサイト上で、日本語文字を読みやすくするために18ptで検討。MacのデバイスフォントであるヒラギノやWindowsのメイリオは、18ptでは大味になりがち。採用ブランドサイトなど、インパクトに重きを置いた場合使えるが、コーポレートサイトでは不向きである。游ゴシックも検討したがWindowsでは読みづらい。Webフォントの定番Noto Sans Jpは書体が大きい。その結果「こぶりなゴシック」に行き着いた。ただし、こぶりなゴシックをWebフォントとして利用するには、TypeSquareでの契約が必要。先方にデザインの経緯を説明したところWebフォントでの利用をご快諾いただけた。

次にこぶりなゴシックに合う英語書体を検討。鋼材会社をイメージしつつ、主張しすぎないタイプフェイス。多くの書体を試したが、マッチする書体が中々見つからず難しかった。数ある中で行き着いた書体が、90年代を象徴する書体の1つである「Agenda」。安定感とシャープさのなかに、柔らかさもあるバランスが取れた書体である。

スタッフ写真

企画設計に半年かけビジュアルデザインに半年。本プロジェクト中で、最重要なポイントの1つが写真撮影。今までにない製造業の新しいカタチを表現する点において、熊乃前鋼材の魅力である3Kはもうない、新しい工場やオフィス、写真一人ひとりの姿をスチールで収めることは当初より検討していた。

力強さと優しさ、工場でも美しい空間。働くスタッフの方々の魅力が全面に伝わるように、細かなアングルも含め検討し撮影。

スタッフ写真
スタッフ写真

熊乃前鋼材の未来をしょって立つ、若いスタッフの方々を中心に撮影。明るく風通しの良い、職場環境なのは一目瞭然。スタッフの皆さまにご協力頂きながら3日間撮影を実施。

スタッフ写真
スタッフ写真

チーム熊乃前は、正に熊乃前鋼材を象徴したワード。ステークホルダーに対して、熊乃前鋼材の魅力を全面にPRすると共に、インナーブランディングの目的がある。Webサイトにチーム熊乃前の項目を設置し、主力事業である「モノづくり」の営業部と生産管理部の情報を掲載。「コトづくり」は、企画開発部の新しい役割と新規事業を掲載。そして想いが詰まった「ヒトづくり」では熊乃前像と育成方針。さらに「組織づくり」では健康経営の新しい取り組みと年間行事をご紹介。

プロフィットセンター

埼玉県八潮市にある、熊乃前鋼材のプロフィットセンター。
モノづくりからモノコトづくりへ。ヒトづくり組織づくり。未来へ向けて、新しい風を起こし続ける熊乃前鋼材。

熊乃前、一歩前へ

Credits:

Client: 株式会社熊乃前鋼材
Production: ARAMA Inc.
Creative Director , Art Director: Junya Sugiyama (ARAMA Inc.)
Designer : Eriko Fukui (Freelance)
Web Development Project Manager : Sohei Taniguchi (Bit2Byte Inc.) , Asuka Inoue (Bit2Byte Inc.)
Frontend Engineer: Saki Yoneyama (Bit2Byte Inc.) , Ayumu Okada (Bit2Byte Inc.)
Photographer: Junya Sugiyama (ARAMA Inc.)

Other Works

戻る
PAGE TOP

Contact

当サービスで分からないことは、
どうぞお気軽にお問い合わせください。
ご相談・ご質問等はこちらから
お問い合わせください。

お問い合わせ